大分麦焼酎特集

大分麦焼酎の世界へようこそ

大分県は、全国にその名を轟かせる「麦焼酎王国」として知られています。しかし、この地が古くから焼酎の聖地であったわけではありません。その歴史を遡ると、かつて大分では日本酒が主流であり、豊臣秀吉も愛飲したと伝えられる濁酒（どぶろく）の一種「麻地酒（あさじざけ）」に象徴される、豊かな醸造文化が深く根付いていました。

麦焼酎がこの地の主役となったのは、1970年代に端を発する本格焼酎ブームがきっかけでした。それまで焼酎の麹には米を用いるのが一般的でしたが、二階堂酒造が1974年に、そして三和酒類が1979年に、主原料の麦だけでなく、麹にも麦を使用した「麦100%焼酎」を開発・発売しました。この革新的な製法によって、麦由来の風味が色濃く反映された、クセのないクリアな味わいの焼酎が誕生し、それまで焼酎を飲まなかった都会の層を中心に一大ブームを巻き起こしたのです。この成功は、2007年に「大分麦焼酎」「大分むぎ焼酎」が地域団体商標に登録されるという、地域ブランドとしての確固たる地位を築くに至りました。

大分麦焼酎の中からおすすめの銘柄を厳選し、その魅力を余すところなくお伝えします。各蔵元が誇る個性豊かなラインナップは、伝統と革新が融合した味わいの宝庫です。ぜひ、この機会に大分麦焼酎の奥深い世界を探求し、お気に入りの一杯を見つけてください。

焼酎の魅力を引き出す愉しみ方ガイド

大分麦焼酎は、様々な飲み方でその個性を楽しむことができます。

• ロック：焼酎本来の香りや風味を最もストレートに感じられます。
• 水割り：口当たりがまろやかになり、軽快に楽しみたい時におすすめです。
• お湯割り：麦の香りが豊かに立ち上がり、柔らかな甘みを感じやすくなります。
• ソーダ割り：爽快感を求めるならソーダ割りが最適。特に脂っこい料理との相性抜群です。
• 大分ならでは：大分特産のかぼすをひと絞りすると、爽快感がアップします。

今後の特集

大分には、長年にわたり焼酎造りに情熱を注いできた個性豊かな蔵元が数多く存在します。今後は、個別の蔵元に焦点を当てた特集記事を順次公開していく予定です。それぞれの蔵元が守り抜く伝統や、新しい挑戦、そして蔵人たちの想いに触れることで、大分麦焼酎の世界をより深くお楽しみいただけます。どうぞご期待ください。